生花を食する虎
もはや人間はその限界に達し、終の鳴鐘を全身に浴びている。
いまや俺の魂は超人を渇望し、新たなる進化を予感している。
古往の俺は、あまりにも人間的、あまりにも人間的であった。
それゆえ、人類のさらなる飛躍に対して確信が持てずにいた。
果たして人間の生は蟻の永久運動のように可塑性がないのか。
あるとき俺は精神深く潜航し、萎え滅びゆく世界を見渡した。
煌々たる澄んだ星々と、崇高で可憐な旋律、広大無辺の空間。
狼どもは淫靡に吠え立て唸り、羊どもは惰眠をば貪っていた。
俺は草原に忍び寄り、炎を解き放ち、霊泉に毒をばらまいた。
燃え盛る魅惑の虚空を斬り裂いて、汚泥を微詩に練りこんだ。
逃げ惑う羊を絞め殺し、荒れ狂う狼に屠った肉を投げつけた。
欣喜する狼を殴り殺し、陰気な焦土に屠った肉を投げ捨てた。
俺はもはや欺瞞の世界に安穏する狼でもなければ羊でもない。
俺はいまや人間と超人の端境にいる、生花を食する虎である。