七夕 7月7日が七夕の日にどうしてなったの? 前編
【ふたりが別れた理由】
彦星(ひこぼし)と織姫(おりひめ)が天の川(あまのがわ)をはさんで年に一度あう伝説の日・七夕。
〈1年間、待ち遠しかったろうなぁ〉と、その日の夜空をあおぐわたしはロマンティックな気分になります。
(^∇^)
でも……。
ふたりが別れたのは、ふたりの意志によってではなく、神様である天帝の逆鱗(げきりん)に触れたから。
その理由が、
ラブラブすぎて、家ばかりにいて、働かなくなったから、
ということを知りましたとき、
〈うっ、ロマンティックな話が……〉
と思ったものです。
【どうして7月7日が七夕の日になったの?】
七夕は、「神様」を「天帝」と呼んでいますように、発祥地である中国から日本の宮中に伝わって、民衆に広まった行事です。
7月7日におこなわれますが、その日になった理由が、七夕の由来譚(ゆらいたん)、元になった話に出て来ます。
その話と言いますのが、ふたりが別れさせられた理由のように、これもまた……。
( ´艸`)ウフフ
次のような話なのです。ーー
ある日、天界から地上にやって来た天女たちが羽衣を脱いで、水浴びを全裸でしていました。この裸の行水を彦星がのぞき見したうえに羽衣を泥棒。
羽衣を盗まれた天女の織姫だけが天界へ帰れなくなりました(羽衣は、アンパンマンのマントみたいなんですね!)。
天界に帰ったほかの天女たちは、なぜか助けに来てくれません。織姫は地球で生きていかざるをえなくなりました。
仕方がないので、羽衣を盗んだ彦星と、生活のために結婚。のちに子供が生まれます。
しかしある日、子供が唄っていた歌のおかげで、羽衣の隠し場所を発見。羽衣をすぐさま着た織姫は天界にサッサッと帰ります。
彦星は、天女が残していったウリのタネを土に埋めました。やがて、ウリのツルが高々と育ちましたので、彦星はツルを登って、いざ天界へ。
天帝と御対面。
「妻を返して♡」
「ダメッ!」
「一生のお願い♡」
「ダメッ!」
会わせまいとする天帝に、ねばる彦星。
天帝は、クッパのように、数々の難題を彦星に突きつけて、あきらめさせようとします。しかし彦星は、マリオのように全ステージを見事にクリア。
さあ、いよいよピーチ姫に! じゃなかった、織姫に! と思いきや、「ウリを縦に割るな」と天帝に厳命されていたのに、彦星は「ウリを縦に割」ってしまいます。
割れたウリから、水が激しくドバドバーッとほとばしり、辺りは大洪水!
これがのちの「天の川」となり、彦星は激流に流されてゆきます。
ε=ε=ε=ε= (ToT)/~~~ あ〜れ〜
しかし、織姫は助けません。流されてゆく彦星に言いました。ーー
「さよならっ! 7日7日に会いましょう!」
「7日7日」、週一で会う、ということです。
しかし彦星は、「7日7日」を「7月7日」と聞き間違えたので、年(ねん)にたったの1回、その日にしか会えなくなりました。
しかも、川幅がだいぶある天の川をはさんでの逢瀬(おうせ)です。
遠すぎて織姫が見えないよ〜。
彦星って……。
(*゚▽゚*)
後編につづく!